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日本人がアメリカIT企業のトップになれる日は来ない 

日本はIT後進国と言われて久しいですが、その理由のひとつとして、新規事業に投資する余裕が無いことが挙げられます。

たとえば、アメリカのソフトウエア保守サービス大手のリミニストリート社のCEOは、「日本企業はオラクルやSAPに保守サービス料を払いすぎだ」と指摘しています。

日本企業は一般にITに割り振られる予算の9割も保守運用に費やしていて、新しい技術やサービス開発をおざなりにしているというわけです。

ITの技術革新は日進月歩であり、今やAIやIoTなどを駆使したサービスやソリューションが多方面の企業経営を根底から変革しているものの、やはりこれらの根底技術にはアメリカ企業が先導したものが採用されています。

欧米では何も生み出さない運用保守に過剰なコストをかけていないため、その分浮いた予算を新しい技術やサービス開発に投資出来るので、いつも世界リードするイノベーションが生まれます。

一方、日本は過剰なほどの品質を求められてしまうが挙げ句、今あるシステムの維持で精一杯で、新しいものを生み出す余裕がありません。

これは飲食店でも見られる光景で、対価は非常に安いのに、過剰なサービスや接客を求められることから、現場の従業員からは悲鳴が上がっています。

店に落ち度がなくても、『サービスが最悪』と書かれたら一大事。

本部からはキツいお叱りを受けますし、場合によっては店長・マネジャーの処分もある。

本部に相談しても『現場でうまく対応しろ』と言われるだけ。

そもそもチェーン店で働いているような学生やフリーターに安いカネで上質な接客サービスをさせようとすることにムリがある。 

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運用保守で新しい価値は生まれない 

これは、ITシステムの世界でも同じで、安い開発費しか払わないのに、顧客は必要以上の品質を求めます。

運用保守のシーンでも、特に稼働に問題が無いエラーに関しても、わざわざ報告書を提出させるレベルまで求めてくる顧客が多いため、日本ではITシステムの運用保守に過剰なコストをかけざるを得なくなり、「既存システムを運用するだけで精一杯」という状況に陥っているのが実態です。

ITシステムの運用保守にコスト9割というのは、日本人の気質が大きく関係しているわけです。

さらに、日本がIT先進国になれない理由として大きいのは、日本人はリスクを恐れるあまり既に確立された手法を絶対に変えたがりません。

既存システムの改良は得意ですが、大きな枠で踏み出すことが必要なイノベーションは苦手なのです。

たとえば、日本で一般的なITシステムの開発では、既存のビジネスを元にした設計を行いますが、アメリカなどは生産性向上の為に、既存のビジネスの手法を1から変えて、業界の仕組み自体を再構築します。

Uberなどはその典型で、既存タクシー業界を根底から覆すシステムで反発は多くあったものの、その利便性から世界的なビジネスに飛躍しました。

ITシステムがビジネスの仕組みを変え、世界に羽ばたいていったのです。

言ってしまえば、アナログにデジタルを合わせるのが日本だとすれば、デジタルにアナログを合わせるのがアメリカということでしょう。

アプローチが全く持って真逆なので、当然成長の速度が異なります。

日本がIT先進国になれないのは、根底には国民気質があることから、この先もIT先進国になることは難しく、アメリカに遅れを取り続けることになるのは必然と言えそうです。

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the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
スコット・ギャロウェイ
東洋経済新報社
2018-07-27