飽きる人は大した成果を出せないで終わる。これは政治も同じ
ダウの犬という高配当株銘柄への投資戦略がありますが、これはS&P500などの指数を上回るリターンを上げられることでよく知られています。
株価の変動に比べて配当の変動は低いので、配当利回りが高い株は株価下落リスクを抑えながら、高い利回りを安定して享受出来ることから、パフォーマンスが市場平均を上回るという仕組みです。
アメリカでは一般の投資家にも広く知られ、年末になるとどれが「犬」銘柄になりそうか話題になります。
このように、現実には高配当株への投資戦略は歴史的に儲かる可能性が高いことが裏付けされているのにも関わらず、なぜか半年も経たない段階で高配当投資戦略をやめてしまう人が後を絶ちません。
理由としては、配当金を貰うのは時間がかかり、高配当株は短期的な株価上昇の恩恵を受けにくいところにあるのでしょう。
つまり、多くの人はせっかちで、飽きてしまうから続かないのです。
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人間というのは基本的に「飽きる」ようにプログラムされている生き物であり、それは本能として備わっています。
たとえば、3日坊主という言葉がありますが、人は日記、マラソン、禁煙、早起き、ダイエットなど、決意した時はやる気に満ち溢れて「何が何でも成功してやる!」と思うのですが、物事というのはそんなにすぐに結果の出ないことが多いので、結果的に飽きてしまいます。
なぜ、人間は飽きるのか?と言えば、まだ知らない未知の分野に対して興味を持たせるためだと言われており、脳は興味があることを知ると、ご褒美みたいなドーパミンが中脳から放出され、「報酬系」と呼ばれる脳内回路が活性化されます。
これにより、人は快感を得ることに繋がり、気持ち良くなるのです。
これにより、人は快感を得ることに繋がり、気持ち良くなるのです。
「報酬系」は記憶とも連携しており、記憶した分、脳への報酬が差し引かれるように設計されていると言われています。
初めて知ることや、初めて得る経験に対しては大きな喜びが得られるものなのですが、脳は何度も何度も同じ経験をするうちに「十分に記憶が完了した」とインプットされ、報酬系が脳に快感を与えなくなります。
そのため、同じことをしても快感を得られないので、同じことを体験しても感動が少なくなり、いわゆる飽きたという状態に陥ってしまうのです。
高配当投資戦略も全く同じで、配当金が初めて入った時は嬉しいですが、徐々に刺激が無くなって、退屈になります。
退屈なので、他の銘柄を覗いてみます。
すると、日々刻々と大きく株価が動くグロース株などのトレードの方が刺激があり楽しそうだし、退屈な高配当戦略より儲かりそうなので、大半の投資家は配当をコツコツと貰い続けるつまらない運用に飽きて止めてしまうというわけです。
とはいえ、投資の世界で生き残るには真逆のことが必要で、いかに愚直に配当を貰い続けるかが、市場平均を超えるほどに儲けられるかのポイントになり得ます。
半年も経てば配当戦略も飽きてしまうものですが、数十年先を見据えた上で配当をコツコツと得ていれば、それはいずれあなたに大きな富をもたらすでしょう。
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コメント
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映画「ショーシャンクの空に」のセリフを頂いて表現すると、
「覚えてるね。希望(長期株式投資)はいいものだよ、たぶん最高のものだ。
いいものは決して滅びない。」
「刑務所(長期株式投資)の時間はゆっくりと流れる。」
「頑張って生きる(長期株式投資する)か、頑張って死ぬかだ...。」