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親のお金の運用先についての質問です。
 
60半ばの別居の母親(父は死別)に野村証券、岡三証券、地銀などが営業をかけてきてきて困っております。
 
メキシコペソ建債券(ソーシャルボンド)等の『高金利』『債権』を謳い文句とする商品勧められているようです。
 
そして『高金利』『債権』という言葉に弱い母に困っています。
 
今までは2%~1%の国債で運用してきたので仕方ないですが現在の国債は旨みがないが新たに株を購入するリスクもしょいたくない。
 
60半ばという年齢や換金性を考慮しますとMRF・MMFあたりが最適解だと自分は考えておりますがチョコさんは自分のご両親にはどういった運用を勧めますか?

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人生100年時代に突入したことで、今は60代と言っても折り返し地点に立ったに過ぎないのでしょう。

そのため、虎の子の資産の運用先というのは慎重に検討する必要があるので、安易に銀行や証券会社の押し売りに乗らないことが重要です。

なぜなら、メキシコペソ建債券を勧めている時点で全くもって理解不能で、営業マンがノルマ達成だけのためにセールスしているとしか思えません。

「なぜ、新興国の債券は高金利なのか?」

というロジックを紐解けば、新興国は政治や経済が不安定なので、リスクがあるから高金利であるのですが、彼らはこの事実を一切説明しない。

そもそも、銀行や証券会社の押し売りというのは、保険や太陽光、白アリ、不動産、教材、布団などの訪問販売と一緒で、向こうから営業を仕掛けてくるものは基本的には消費者に何のメリットが無いボッタクリ商品である場合が大半です。

さて、ご質問にある通り、我々の親世代というのは債券といった安全資産イメージがある商品且つ、高金利と言う言葉に弱いものです。

なぜなら、昭和の時代というのは元本保証の定期預金で年利5〜10%が獲得出来たため、元本変動のリスク資産である株式などは到底選択肢に入らないからです。

これらの世代は不動産信仰も厚いので、この人口減少社会においてもこぞってオーナーになろうとする人が後を絶ちません。

「時代は変わっている」

という事実を、ダメ元で一度話をしてみるのもアリでしょう。

また、MRFやMMFは上述した定期預金と同じ元本保証に限りなく近い性質を持つため、安全性は非常に高いです。

これまでの歴史において、元本割れをしたことが無いので高齢者にも安心出来る運用先としてオススメ出来るのは確かでしょう。

とはいえ、金利は今の定期預金並みに低いゼロ金利に近いので、現在はMRFやMMFにはほとんどメリットが無く、これを資産運用と呼べるのかは些か疑問が残ります。

資産全てでは無く、10〜20%程度を株式に入れてみるといった検討もアリで、それも高リスクの個別株では無く、インデックス型のETFか投資信託を選択することが望ましいでしょう。 

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