億り人が身近に感じるのは、メディアが頻繁に取り上げるから
ブログや雑誌の特集を眺めると、若くして億り人になった人をよく目にしますが、そんな短期間でカンタンに1億円など稼げたら世の中の全ての人がお金持ちになれるでしょう。
億り人のインタビューにはストーリー性があり、よく編集されています。
成長企業の見極め方、投資タイミングなど、非常に良く考えられて投資を進めた結果、見事的中して1億円を稼いだことになっていますが、これは結果論であって、マグレで成功した確率が高いです。
なぜなら、成長企業でも理由が無く株価が暴落することもあるし、投資タイミングなどゴールドマン・サックスやJPモルガンの一流ファンドだって知らないからです。
唯一知る術があるすれば、それはインサイダー情報でしか無いのですが、一般人がそんな情報を入手するのは不可能なので、やっぱり億り人になれるのは運の要素が強いことが分かります。
さらに、よく目を凝らして見てみると、実際に億り人になったとして登場する人は、毎回同じ人だったということに気が付きます。
人間というのは何度も何度も成功体験を目にすると、
「自分にもなんだか出来そうだ」
と錯覚してしまうのですが、成功出来るのは本当に一部の人だけで、残りの99.99%は敗北しているので注意が必要です。
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億り人の話を聞くと、100万円を元手にして、1年で2倍にするなんて容易いことのように思えてしまいますが、投資というのは年間5〜10%の儲けが出れば相当良い方です。
5%というのは100万円だったら1年で5万円しか増えない計算になるので、かなり物足りないと思うでしょう。
しかし、実際にはあのウォーレン・バフェットでさえ年間20%のリターンに留まっていたので、1年で元手を2倍にするなど神業でも使わないと無理です。
または、危険な橋を渡って人生を賭けるレベルで博打を打たないと、若くして億り人など到底不可能であることが分かるわけです。
たとえば、トヨタの決算書を見てみると、毎年の利益率は10%前後であることが読み取れるのですが、言ってしまえば一流企業であるトヨタでさえ、10%前後の数字で成長するのが限界というわけです。
一方、仮想通貨取引所であるコインチェックが80%以上の利益率を叩き出していたことが一時話題になりましたが、結果的に危ない橋を渡る事業内容だったため、すぐに潰れる寸前まで追い詰められてしまいました。
ビジネスと投資は全く同じで、堅実に利益を出して行きたかったら、
「年間5〜10%の儲けが出れば良し」
として、億り人のインタビューを真に受けて一攫千金を狙う投資は控えた方が賢明です。
たとえば、S&P500は継続的に6〜7%前後の平均リターンを叩き出します。
一般の投資家が投資するのであれば、S&P500のような優良指数にトラッキングするETFか投資信託に投資して、ゆっくりお金持ちになる方が最も安全確実にお金を増やせます。
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コメント
コメント一覧
俺が知ってる有名な億り人はみんなそんなのばっか
レバレッジ掛けてFXのギャンブルで勝ったやつとか
先物でまぐれ当たりとかそんなのばっか
自称割安投資してる人でも数人空売りとか危ないやり方でたまたま上手くいったひとがいるね。たまたまアベノミクスでうまく行っただけの馬鹿も数人思い浮かぶ。仮想通貨で儲けて全額つぎ込んでほぼゼロになって税金払えなくなって逃げ回ってるのも知ってるわ。自称億り人のほとんどはゴミクズでしょ。
優待で有名な桐●さんも信用取引で6000万近く損して家族に補填してもらってるからね。あれでプロの投資家とか名乗られても。資産もただ将棋の給料をつぎ込んでただけだしね。調べれば調べるほど儲けた人って嘘で胡散臭いよ。
が、死してなお歴史に名を残す、本間宗久、是川銀蔵といった面々は、迫力ありますよ。