jibit27
億り人が身近に感じるのは、メディアが頻繁に取り上げるから 

ブログや雑誌の特集を眺めると、若くして億り人になった人をよく目にしますが、そんな短期間でカンタンに1億円など稼げたら世の中の全ての人がお金持ちになれるでしょう。

億り人のインタビューにはストーリー性があり、よく編集されています。

成長企業の見極め方、投資タイミングなど、非常に良く考えられて投資を進めた結果、見事的中して1億円を稼いだことになっていますが、これは結果論であって、マグレで成功した確率が高いです。

なぜなら、成長企業でも理由が無く株価が暴落することもあるし、投資タイミングなどゴールドマン・サックスやJPモルガンの一流ファンドだって知らないからです。

唯一知る術があるすれば、それはインサイダー情報でしか無いのですが、一般人がそんな情報を入手するのは不可能なので、やっぱり億り人になれるのは運の要素が強いことが分かります。

さらに、よく目を凝らして見てみると、実際に億り人になったとして登場する人は、毎回同じ人だったということに気が付きます。

人間というのは何度も何度も成功体験を目にすると、

「自分にもなんだか出来そうだ」

と錯覚してしまうのですが、成功出来るのは本当に一部の人だけで、残りの99.99%は敗北しているので注意が必要です。

SPONSORED LINK


億り人の話を聞くと、100万円を元手にして、1年で2倍にするなんて容易いことのように思えてしまいますが、投資というのは年間5〜10%の儲けが出れば相当良い方です。

5%というのは100万円だったら1年で5万円しか増えない計算になるので、かなり物足りないと思うでしょう。

しかし、実際にはあのウォーレン・バフェットでさえ年間20%のリターンに留まっていたので、1年で元手を2倍にするなど神業でも使わないと無理です。

または、危険な橋を渡って人生を賭けるレベルで博打を打たないと、若くして億り人など到底不可能であることが分かるわけです。

たとえば、トヨタの決算書を見てみると、毎年の利益率は10%前後であることが読み取れるのですが、言ってしまえば一流企業であるトヨタでさえ、10%前後の数字で成長するのが限界というわけです。

一方、仮想通貨取引所であるコインチェックが80%以上の利益率を叩き出していたことが一時話題になりましたが、結果的に危ない橋を渡る事業内容だったため、すぐに潰れる寸前まで追い詰められてしまいました。

ビジネスと投資は全く同じで、堅実に利益を出して行きたかったら、

「年間5〜10%の儲けが出れば良し」

として、億り人のインタビューを真に受けて一攫千金を狙う投資は控えた方が賢明です。

たとえば、S&P500は継続的に6〜7%前後の平均リターンを叩き出します。

一般の投資家が投資するのであれば、S&P500のような優良指数にトラッキングするETFか投資信託に投資して、ゆっくりお金持ちになる方が最も安全確実にお金を増やせます。

にほんブログ村 株ブログへ
1日1回応援お願いします♪

SPONSORED LINK