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アイドルを応援していると錯覚させて、ファンのカネをもぎ取る 

趣味にはカネに糸目を付けないとはよく言われたものですが、近年の代名詞ではアイドルへの散財でしょう。

握手会や総選挙があれば、札束の殴り合いとも言える大量のCDやグッズの買い込みを自慢する投稿がSNSに相次ぎ、お気に入りのアイドルへの愛を表現します。

しかし、実際にはそのお金はアイドルに届くようなことはなく、全て運営元が徴収していきます。

たとえば、AKBグループをプロデュースした秋元康さんの年収は25億円以上ですが、実際に表舞台に立つAKBグループのメンバーの8割は月給10万円にも満たず、多くもらってるのは写真集やソロ活動で人気のメインメンバーくらいでした。

よく昔のアイドルたちが暴露番組に出演して、ミリオンセラーを何度も叩き出したにも関わらず最低限の生活を送れるだけのお金しか貰えていなかったと発言することはありますが、今のアイドルの現実もなかなか厳しいようです。

そのため、いくら熱心にお気に入りのアイドルのために散財しようが、その想いは1ミリも届かず散るでしょう。

ファンの中には「これは投資だ!」と主張する人もいるのですが、これでは秋元康さんにお布施しているも同然で、秋元康さんだけが肥えていきます。

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2,000万円を元手にIT社長にでもなった方が、よっぽどマシ 

そもそも、アイドルにいくらお金を貢ごうと、アイドルはいずれ結婚して、子どもを産みます。

実際、羽振りが良くなるのは結婚後で、それは知名度を生かして独自ビジネスを始めるからです。

子どもを生かした子ども服ブランドの設立や、家庭的な料理本など、当時のアイドルの知名度を存分に生かしてお金を稼ぎます。

たとえば、元モーニング娘。の辻希美さんは、当時大人気のメンバーでファンも大勢いたようですが、今はイケメンの杉浦太陽さんと結婚して、子どもをたくさん産んでいます。

彼女らはブログだけでも2人で年間7,000万円の収入が発生しており、アイドル時代よりも何百倍も儲けることに成功しました。

さらに、知名度を生かしてテレビ出演や雑誌などに登場するお金も合わせれば、年収1億円あっても不思議ではありません。

大金を彼女に払っていた当時のファンは一体どう思うのかは分かりませんが、ハッキリしているのは何百万円も注ぎ込んでいたお金は全てムダだったという事実だけでした。

アイドルは決してファンとは結婚せずに、俳優や社長と結婚していくのです。

今はアイドルや女優にIT社長が大人気なので、何なら適当にITベンチャーを立ち上げて社長とでも名乗っていた方が、アイドルらと付き合える可能性も高まるし、報われるのかもしれません。

今まさに乃木坂46や欅坂46にハマって推しメンに大金を注ぎ込んでいる人がいたとしたら、そのカネで今すぐネット系IT企業を立ち上げたほうが良い。

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職業としての地下アイドル (朝日新書)
姫乃たま
朝日新聞出版
2017-09-13