リスクを取りまくって成功したDMMだが、起業自体は高リスク
動画ビジネスから始まり、FX、英会話、3Dプリンターから仮想通貨取引まで、「面白ければなんでもやる!」というのがモットーで、一大企業まで成長したDMM。
そんなDMM創業者である亀山氏による「若者へのお金のアドバイス」という趣旨のインタビューが新R25で掲載されていました。
そんなDMM創業者である亀山氏による「若者へのお金のアドバイス」という趣旨のインタビューが新R25で掲載されていました。
記事によれば、最近は資産運用に興味がある若い人が増えていることに対して、亀山氏は
「若いうちから資産運用なんてありえないっしょ」
「だって、自分で仕事やったほうが稼げるわ」
と、若者の資産運用に対して否定的な意見を示しました。
その上で、資産運用というのはカネを持ってても自分で増やせない人がやるようなもので、「財産はあるけど年取ったからもう仕事は無理だな」とか、「隠居してゆっくりしたいな」という人がやるものだと一蹴したのです。
亀山氏の指摘は一理あって、起業家になればDMM亀山氏やサイバーエージェントの藤田氏、スタートトゥデイの前澤氏のように、1代で巨大企業まで築き上げ、大金を得ることが出来ます。
起業して成功するのは才能もありますが、運と行動力に左右されることも多いので、チャンスは誰にでも掴める可能性があると言えます。
つまり、彼らに言わせればカネは自分に投資しておき、来るべきチャンスに備えろということでしょう。
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とはいえ、現実問題として起業しても成功するのは非常に難しいと言わざるを得ません。
なぜなら、今の日本では起業した70%が3年以内に倒産しており、社数にすれば3年経たないうちに10社のうち3社しか生き残れないくらいに厳しい世界だからです。さらに、1年以内に倒産が40%、10年以内は93%と言われています。
「会社を作ることは簡単だが、会社を存続させていくことだけでも難しい」
ということでしょう。
存続ですら難しいのに、DMMやサイバーエージェント、スタートトゥデイのような、1代で巨大企業まで成長する可能性はほぼゼロに近いとしか言えません。
多くのサラリーマンはこの事実を分かっているからサラリーマンをやっているわけで、サラリーマンである以上はどんなに能力があっても給与を増やすことは難しいのがこの世の中です。
たとえば、自分にカネを投資しろと指摘していたDMMは、大企業なので多くの優秀な社員が就職しています。非上場なので正確には分かりませんが、毎年堅調に業績を伸ばしていると推測されます。
しかし、そんなDMM社員の平均年収でさえたったの427万円なので、これではどんなに自己投資しても投資資金を給料で回収するのは難しいでしょう。
サイバーエージェントやスタートトゥデイの社員の平均年収も世間一般と変わらないし、金持ちなのは起業したDMM亀山氏やサイバーエージェントの藤田氏、スタートトゥデイの前澤氏だけです。
つまり、お金持ちになりたければ、自己投資して起業家にでもなったらいいのですが、大抵の人は不可能です。
そのため、フツーの人がお金持ちになるには、若いうちからすでに成功した優良企業に投資して、稼ぎまくった企業利益をお裾分けしてもらうしか方法はありません。
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ビジネス・ブレークスルー大学総合研究所
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2016-07-22
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