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何もかもがネットに接続される時代、潤うのは通信事業者

IoTという用語が流行っていますが、これは全てのモノがインターネットに繋がるという意味で、具体的にはエアコンや冷蔵庫、掃除機やスピーカーなどに留まらず、家や車でさえもネット接続されます。

ハウスメーカーはスマートハウスという名のモデルハウスを用意しており、内覧会も盛況しているようです。

「家のIT化」のメリットは、全てがネット経由でコントロール出来ることと、電気使用量などの可視化が可能なことです。

太陽光発電パネルが搭載されていることを前提に作られているため、一見すると電気代がかからず人間がラクに便利に暮らせる理想の家のように語られています。

しかし、全てが電気で賄われ、ネットに繋がるということは大きなリスクが孕んでいることに注意が必要です。

まず、日本は世界的にも晴れが少なく、雨や曇りばかりの国です。

たとえば、東京都では年間の1/3が雨で、曇りを含めれば半分以上は悪天候です。こんな天気の国でスマートハウスに住んでも、ぶっちゃけ電気代がかかって仕方がないだけでしょう。

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そして、ネットに繋がるのは情報を世界に公開するということです。

そもそも、ネットというのは「参加する人全員が同じ空間を共有するサービス」なので、中には悪人だって大勢います。

悪人はネットに繋がったパソコンやサーバを攻撃して機密情報を盗んでいきますが、IoT時代が到来すれば標的は家電などに切り替わります。

実際に、家電に搭載されたカメラを乗っ取られて家の内部を盗み見されたり、プログラムを改変されて想定しない挙動を引き起こされる事例が多発しているのです。

たとえば、ルンバみたいな小さな掃除機でも、これが暴走したら家の中が破壊されたり人をケガさせる恐れがあるでしょう。

家電は比較的大きなものが多く、暴走されたりでもすれば目も当てられない状況になり得ます。

中でも、人を引き殺せる車がネットに繋がるのは非常に危険で、ヘタすればテロリストの攻撃に利用される可能性もあるでしょう。

IoTセキュリティは脆弱で、常に悪人=攻撃者が一枚上手です。

24時間365日、休む暇なく世界中から標的をスキャニングし続けており、乗っ取られるIoT機器が増え続けているのが実態です。

そもそも、悪人に乗っ取られなくても、人間が作るプログラムには欠陥が潜んでいます。

以前には、Amazon Echoがとある夫婦の会話を勝手に録音して、勝手にその音声を許可なく知人に送信してしまったトラブルが発生しました。

このようなバグが家や車にも波及すれば、その被害は想像も付かないほど大きくなります。便利さが人気を集めるIoTですが、利便性と安全性はトレードオフの関係ということでしょう。

とはいえ、IoT化の流れは世界的に加速しており、今更誰にも止められません。

将来的にネット接続機器が半端なく増えることで、通信事業者には追い風が吹いています。

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