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日経平均に30年積み立てたとしたら、最近やっと利益が出た程度 

積立NISAが登場したことで、「積立投資」のメリットを強調するサイトが増えてきました。

どこのサイトを見ても、積立投資こそ最良の投資だと語られますが、理由に上がるのは決まって「リスクが低い」という謳い文句です。

なぜリスクが低いのか?と言えば、相場の変動(ボラティリティ)が激しくても、根気よく積立すればいずれ平均値に回帰することで、成績が安定するからです。

つまり、積立投資は下落相場に強いのです。

たとえば、投資をしていると時期によって株価が下落トレンドに突入することがあります。積立投資というのは、下落トレンドを一切無視して淡々と買っていくわけですが、永遠に下がり続ける相場は無いので、いつかは反転する時が来ます。

たとえ、相場の大天井で投資を始めたとしても(高値で買い始めたとしても)、コツコツと下値で株を積み増していけば平均値に収まるので、上昇トレンドに転換した時には容易に儲けることが出来るわけです。

これが、積立投資はリスクが低い=下落相場に強いと言われる所以です。

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しかし、いくら下落相場に強くても、市場を間違えば利益は出ません。

なぜなら、市場が上昇しなければ、永遠に儲からないからです。

たとえば、日本経済は1980代に急成長を遂げて、株価が大きく値上がりしました。しかし、その頃から投資を始めた投資家は、今のアベノミクスでやっと微益が出る程度でした。

30年もの間、永遠に儲からない投資を続けて、耐えられる投資家が果たして存在するのかは疑問です。

「積立投資は安全で誰でも儲かる」とは言われますが、儲かるには長い間忍者のように息を潜め、軍隊よりも強い意志を持って積立を継続しなければ、儲けることは出来ないのです。

つまり、積立投資はトレード投資に比べて、確かに低リスクではあるものの、強い忍耐と強い精神力が必要とされるのです。

とはいえ、これは日本市場に限った話で、市場を正しく選択さえすれば、低リスク&高リターンで儲けることも出来ます。

たとえば、アメリカ市場は下落相場に陥る時はあるものの、数年で回復することが多いです。そのため、アメリカ市場における積立投資は大変効果的で、アメリカでは人口の4割が投資信託で積立投資を行っています。

日本で積立投資が推奨されるのは、実はアメリカから来た文化です。

しかし、アメリカ市場の文化を日本市場で適用してみたところで、そもそも市場が違うのですから同じ手法で儲かるわけがありません。

市場を間違えてしまえば、いくら投資しようとも、「生きているうちは永遠に儲からない!」なんてことになり兼ねないのが、積立投資の実態です。

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