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AWS re:Invent 2016で公開されたAWS専用のカスタム・ルータ 

ネットワーク世界最大手のシスコシステムズ(CSCO)が、マーケットの引け手前に突如4%以上も急落しました。

理由としては、アマゾン(AMZN)がクラウドサービスAWSで利用している自社開発のネットワーク機器を、市場向けに販売する可能性があると報じられたためです。

これを受けて、同じくネットワーク機器ベンダの競合であるジュニパー(JNPR)やアリスタ(ANET)など同業他社の株価もシスコと同様に急落しています。

アマゾンはもともと2016年に開催された「AWS re:Invent 2016」という講演の中で、AWSの内部仕様を明らかにしており、その場で初めてルータやスイッチなどのネットワーク機器が自社開発製であることを示しました。

また、ネットワーク機器のみならず、サーバやストレージについても同様に自社開発であることを告白しています。

ルータの仕様は、ハードウェアと通信プロトコルを独自開発、50Gのイーサネットという特注品です。さらに、ルータに搭載されているチップについては、わざわざ半導体メーカを買収して開発を手がけていることから、かなりの気合いの入れようであることが伺えます。

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インターネット網で稼働するシスコのハイエンド・モデル 

とはいえ、シスコは長年培ったパイオニアとしてのモートがあります。

超大規模なISPネットワーク用モデル、大企業向けのハイエンド・モデル、中小企業向けモデルなど、様々なシーンで適切なパフォーマンスが得られるプロダクトを多数輩出しています。

さらに、ルータとスイッチのみならず、無線LAN用のコントローラ、アクセスポイント(AP)、IP-Phone、コラボレーション用ソフトウェアなど、全てのビジネスシーンに合致するラインナップがあります。

以前、サーバやパソコンで有名なヒューレット・パッカード(HPQ)がシスコの一強を崩そうと、ProCurveというブランドを掲げて意気揚々とネットワーク市場へ参入してきたのですが、使いにくい独自プロトコルなど、あまりエンジニアの好感は得られず、シェアは拡大していません。

AWSなど自社リソースだけで完結出来るクラウドと異なり、世界の様々な事業者との相互接続で成り立つネットワークは参入障壁が高いのです。

そのため、アマゾンはクラウドで用いるサーバやストレージネットワークで使われる可能性はありますが、インターネットなどのキャリア用まで侵食するのは、なかなか難しいのではないかと思います。

「アマゾン」がやることなら全部成功する。

市場はアマゾンをこう評価していますが、これは大きな間違いです。

つい最近まで、アマゾンは巨大なスマートフォン市場を狙うべくFire Phoneを発売していましたが、すでに安定した地位を築いているライバル他社との直接対決で惨敗し、撤退した過去があります。

さらに、AppleのiPadを喰らおうとリリースしたタブレット型のFireですが、実際の影響は1割未満ほどで、Appleは無傷でした。

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