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高級腕時計は高級車とともに「一流のオトナ」のシンボルだった 

スマートウォッチやスマートフォンが普及してからというものの、アナログの腕時計は未だに爆裂な支持があります。

身の回りのモノがデジタル化していく中で、アナログにここまでの高価な価値やステータスが付与されているのは腕時計くらいでしょう。

オメガ、ロレックス、フランクミューラー、ブルガリ、 カルティエなど、全然時計は詳しくないのに、誰もが一度は聞いたことがあるようなブランドは世界的にも人気です。

なぜ、ここまで高級腕時計が人気なのか?

といえば、「腕時計は一流のオトナの証」という概念が根強く残っているからです。ボーナスが入るたびに数十万円、中には数百万円の腕時計を購入し続けるサラリーマンも多く、コレクションとして嗜む人さえ存在します。

さらに、高級腕時計はゴールドやワイン、スポーツカーなどの実物資産として、投資市場で世界的に存在感を増しています。高級腕時計の中には、ダイヤモンドや金、熟練の技術者が1本1本丁寧に仕上げていく1億円を超える超セレブ用の腕時計もある程です。

さて、このような高級腕時計市場を狙うべく、日本の老舗時計会社であるセイコーは自身の高級ブランド「グランドセイコー」を強化し、富裕層に訴えかけるビジネス戦略を展開しています。

高品質で知られるセイコーは、実は世界の高級時計の中での地位を確立出来ていません。世界的シェアは圧倒的にヨーロッパブランドが強く、日本勢は完全に出遅れています。

そんな中でセイコーは、50年ぶり新型のグランドセイコーブランドの腕時計であり、しかも女性向けの機械式時計という戦略で、世界市場に勝負をかけます。

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セイコーが高級腕時計市場を狙うのには理由があります。

セイコーは売上高2,571億円、営業利益74億円と、どちらも前年比マイナス10%強となっており、年々経営が厳しくなる一方です。Appleウォッチなどのデジタル時計が台頭しつつある中で、富裕層ビジネスにターゲットを絞ることで単価や利益率が高いビジネスモデルへ変革しようとしているのです。

とはいえ、そんな高級腕時計を好むのも、今後は時計好きなマニアか、年配の人に限られてきます。

最近では、これまでのように「高級腕時計を手に入れたい!」と考える若い人はいなくなりつつあるのです。"高級"という枠を除いても、会社や取引先のサラリーマンを見ると今は40代あたりでも腕時計をつけない人を多く目にします。

高級自動車と同じように、最近では高級時計を身に付けたところで、何の価値も得られないことに気付いているのです。

この流れは何も日本だけではありません。

高級時計を製造・販売するリシュモン・グループによれば、全世界での売上高が為替の影響を除いた実質ベースで、14%減と大幅な減少になっていると発表しています。

日本は25%減、ヨーロッパは18%減、日本を除くアジア太平洋は9%減と、世界的に高級腕時計市場は下火に向かいつつあります。

また、ロレックスやオメガなどの高級時計メーカーを多数輩出するスイスのスイス時計協会によれば、スイスから世界への腕時計輸出額は前年度比で10%も減少していると発表しています。

「高級腕時計は時代遅れ」

という新常識が浸透する中、腕時計が1円もトクにならない消耗品の時代へ突入していくのは、そう遠くない未来でしょう。

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