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ESG投資が儲かるヒミツは”スニーカー”にあり 

160兆円もの世界最大の資産を運用するGPIFこと、年金積立金管理運用独立行政法人。

GPIFはもともと国内債券を中心としたポートフォリオで年金を運用していたのですが、異例の量的緩和により国内債券にほとんど金利がつかなくなったため、2014年から国内および外国の株式比率をそれぞれ12%から25%に引き上げました。

株式界隈ではGPIFのことをクジラと呼びます。

なぜクジラなのか?と言うと、株式市場に突如現れ、大きな口で大量の銘柄を食べ尽くすことを投資家がクジラと喩えたことに由来します。

さて、昨年度末に国内株の運用比率が初めて25%の目安を超えたことを皮切りに、これからのクジラは「ESG」を切り口に投資をしていく方針です。

そもそもESG投資とは、環境(Environment)社会(Social)企業統治(Governance)に配慮している企業を重視・選別して行う投資を指します。ESG投資は世界的なトレンドになっており、ESGに適合した銘柄には機関投資家からの多額の資金が流入します。

つまり、世界の機関投資家はESG投資こそ、これから最も利益を上げられる手法であると踏んでいるわけです。

では、ESG投資はなぜ儲かると考えられているのでしょうか?

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それは、環境などに配慮した企業は、多くの消費者に支持されるだけでなく、ブランド力の強化に繋がるからです。

特に先進国のお金を持っている国々を中心に、環境に配慮したビジネスは大きな支持を集めています。そして、環境配慮に関連した商品は実際めちゃくちゃ売れています。

たとえば、スポーツウェアでお馴染みのドイツ企業アディダスは、ESG投資に適合した企業の1つです。

現代では多くのゴミが海に捨てられています。

中でもプラスチックゴミは「マイクロプラスチック」と呼ばれるやっかいなゴミで、決して海に溶けることはありません。海の中で細かく砕かれ、目に見えない小さなプラスチックを魚などが食べることで、生態に悪影響を及ぼし、いずれ人間にも悪影響を及ぼします。

アディダスは、少しでも海のプラスチックゴミを減らそうと、海洋環境保護に取り組むParleyと提携し、海に捨てられたプラスチックのゴミからスニーカーを開発・製造・販売することを目指しました。

通常であれば、多大なコストがかかる商品になりますが、アディダスの発表によれば、この「海のゴミで作ったスニーカー」はウルトラ大ヒットしており、なんと今年までで100万足が売れたというのです。

豊かになった国の人々は、環境問題に熱心です。

グローバリズムの流れにより、途上国であっても昔とは考えられないほどのスピードで金持ちが誕生しています。たとえば、ひと昔前は貧困国家に過ぎなかった中国でも、今では日本人より遥かに多い金持ちがいます。他の途上国の人々も、中国の後を追いかけています。

そんな豊かな人々は、積極的に環境や社会などを良くしようと努力する企業を支持します。

つまり、「ESG投資が儲かるヒミツ」は、豊かな人々からのマネーが流入し易い性質を持っているので、結果的に企業業績が伸び、結果的に株価が上がるので儲かります。

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ESG投資 新しい資本主義のかたち
水口 剛
日本経済新聞出版社
2017-09-26